大学受験小論文過去問題に「神と人と法律の関係」という内容の出題がありました。日本の中学や高校では、個々人の哲学や論理育成を行う授業は皆無です。しかし、大学受験の問題には、そのような出題がされるところに小論文の難しさがあります。

 そのような、大学が求める人材育成を行うためには何が必要なのでしょうか。先ずは、勉強を学校に丸投げしないことです。と言っても、家庭で数学や国語を教えましょうということでは有りません。ご両親の教養をお子さんたちに伝えてゆくことが重要だと思います。教養と言っても難しい話ではありません。

 最近、日本では台風の巨大化、被害の甚大さが顕著です。日本は、太平洋が東側に広がり、世界の中でも台風被害を受けやすい国です。温暖化が進めば、空気が温まり上昇気流が生まれ、そこには大量の水蒸気が含まれます。温暖化が進むと台風が巨大化するメカニズムです。このことは、お子さんもご存知だと思われます。この場合、ご両親がお子さんに伝えていただきたい教養は、世界では温暖化が理解しにくい国があることです。

 例えば、東南アジアの国々です。私が14年間暮らしたタイでは台風は皆無です。熱帯に位置し一年中暑く、温暖化を体感することは難しいと思われます。そのような国に、どのように温暖化を伝えてゆくかを考えることをお伝えいただくことが教養の移転だと思います。

 日本では、3.11以降もてはやされた太陽光発電の買い取りも下火となり、温暖化防止を声高に述べながらも、その方向は逆向きなところもあるようです。生活では、電気料金は安い方が良いに決まっています。しかし、温暖化防止には高い料金を受け入れるための我慢も必要かもしれません。日本は、法治国家でありルールを守る社会という観念をお持ちの場合も少なくありません。そうなのでしょうか。

 次回は、一般論としての日本人の観念や他の国々の一般的な観念についてお話を進めます。