インターナショナルスクールに在籍している生徒や保護者の方々からいただく学業のご相談例に基づいた、インターナショナルスクールでの学習と日本の大学受験の関係をご説明します。

今回は、米国式カリキュラムの海外インターナショナルスクールを取り上げます。

米国式のインターナショナルスクールは、アメリカの各州の認可に基づく米国外のインターナショナルスクールです。そのため、カリキュラムや単位は認可を受けている州により若干変わりますが、概ね同じですので、ご説明を続けます。

米国式のインターナショナルスクールは、G1(日本の小1)から始まりG12(日本の高校3年生)迄の学年となっています。日本の学齢と同じですので、転校の際にも理解しやすいシステムです。

日本の小学生に相当する学年は、G1-G5,中学校はG6-8,高校(ハイスクール)はG9-12です。

以下は、ハイスクールを対象としたご説明となります。

一般的に日本から海外のインターナショナルスクールに入学をする場合は「プレースメントテストを受け、学齢で入学できるか1学年下げての入学かの決定がされます。

その後にESLクラス(学校の中で別途語学学習をし、本科に入れるレベルに英語力を向上させるクラス)に進みESLクラスを終了すると本科に進みます。ESLが、なかなか抜けられないと大学受験の際にもESLと明記された成績が出てしまいますので、一日も早くESLを抜けるための語学学習が欠かせません。

授業内容は、数学は、アルジブラ(代数)とジオメトリー(幾何)とに分かれていますが、一般的な学校での数学は、日本よりも簡単です。高校では、ヒストリーもあります。ヒストリーでは、日本ではほとんど学ばない、ロシア革命から20世紀の歴史が重要となるだけでなく、西洋、東洋古代史まで学習しますので、「なんだかよくわからない」と単位を落とす生徒もおります。その他、物理や英語のほか、心理学やビジネスなどの社会科系統の授業が多いのも米国式学習の特徴です。

授業で使う教科書は、買い取りではなく補償金を払い貸与される形式がほとんどです。教科書は、百科事典より重く大きいのですが、先生方は、ほとんど使いません。授業は先生各人が授業を主導し、授業の方向性を生徒に示唆しますので、これから学ぶことの予習の準備をしないと授業について行けない状況も生じます。

体育は、日本と同様に行われます。音楽や美術は選択性となっていますが、美術に力を入れている学校が多いのも米国式学習の特徴です。アートに触れ製作することは生徒たちの潜在的なアイデアの発露となりますので、何かにとらわれない自由な発想が評価されるのがアートの授業です。

次にIBやAPについて、ご説明します。

ハッキリと記します。APは日本の大学受験では評価を受けることは、ほぼありません。

その逆にIB Diplomaを取得した生徒は、日本の大学受験に於いて、圧倒的に有利な状況となります。

但し。IB Diploma取得にはG12の卒業後、数ヶ月後に成績が出ますので、大学受験の場合、私学では、IBの予想点で出願をする場合もあります。

IBは、原則として、先生が教えてくれる授業ではなく、与えられた難解な課題を、時間を掛けて自己努力で論理と答えに達する学びです。先生からのアドバイスを受けることはできますが、普通の授業のように最終的な答えは絶対に教えてくれません。そのような疑心暗鬼の学びの中で無に近い状態から論理と答えを形成してゆく難解な学びです。

だからこそ、事前の論文提出や小論文試験だけで日本のトップクラスの私立、国立大学等への入学が可能となります。IB Diploma取得の学びは最終学年ですので、それまでに好成績を取れないと判断をした場合は、IB学習はせずに、一般のDiplomaに向けた学習となります。

次にAPプログラムがあります。

High school students may also enroll in the Advanced Placement (AP) Program.(中略)

as the AP courses can lead to university level equivalency if students challenge the AP exams.

APプログラムは、主にIB認定校ではないインターナショナルスクールや米国の現地校での最終学年の学習です。TOEFLやSATと共にアメリカの大学に提出をすると評価をされますが、日本ではAPを評価基準に設けている大学は皆無です。

日本の大学に進学をするならば、APの学習教科はとらずに、その分の時間を小論文や教養、TOEFL等の日本の優秀大学受験に向けた学習に費やすことが懸命な判断です。

まだまだ、学生生活から先生方が共有している基本的な考え方など、お伝えすることはいくらでもございます。

英国式学習やインターナショナルスクールと大学入試との関連は次回とさせていただきます。

BESTでは、海外インターナショナルスクールの元教員であった塾長が、納得をいただけるまで、海外での学習や大学受験のご相談を、させていただいております。もちろん無料です。

海外の学校選びは、大学受験の合否に直接関わる重要な選択です。

だからこそ、お気軽にご相談下さい。