6月に入り、エントリーシート作成などをお手伝いした、元受講生の皆さんから、就職内定の連絡が次々と寄せられています。

中堅の商社ですが、元受講生本人に、社長から「入社して欲しい」との電話とメールがあり、3年経てば海外駐在員という具体的な話まであったそうです。

BESTは、大学入学後の就職までのサポートを、日常的に行っています。今年も、何人もの元受講生が、素晴らしい人生の、次の扉を開けています。

小論文試験により、受験生の頭の中身を丸裸にすることが、可能となります。大学が、小論文を入試に課す理由です

日曜日の授業で、生徒から、「人は、何のために生きているのですか?」との質問がありました。

とても、良い質問だと思います。

私の答えは、「人だけでなく、全ての生きとし生けるものは、種の存続を目指して生きています。人は、それだけではなく、私達の暮らしをより良くするために生きています。」と答えました。

それに続いて、補足説明をいたしました。

「今現在、地球上に生きている全ての人間は、130年後には、誰もこの世には、いなくなっています。人は、物理的に130年以上生きることは、今の科学では困難だからです。」「では、何のために生きているのかといえば、テレビがあるように、車があるように、電車があるように、今後の私達の社会を、より便利に、更に直感的な便利さを追求し、発展させるために生きています。」と話を進めました。

この先は、小論文に必用な知識と、その発展についての考え方です。

実は、より良い社会を発展させるということは、と記すには理由があります。発展には、必ず、良い面だけでなく、悪しき面も生まれるからです。。

例えば、現在の農業の発展には、ドイツの科学者によって発明された、窒素肥料がなければ、今の70億人に人口を支えることは、不可能です。

素晴らしい発明でした。しかし、彼は、第一次世界大戦で盛んに使用された、毒ガスの原料を、窒素肥料製造過程での副産物の塩素から製造をしました。

彼の奥さんも科学者でしたが、彼の毒ガス開発に抗議をし、銃を自分の心臓に向けて、自らの手で、引き金を引いたのです。

飛行機が戦争で発達したように、科学の発達は、そのように良い面、悪い面の両面を持ち合わせます。コンピューター、インターネットも然りです。私達は、今後の発展を、良い面は更に伸ばし、悪い面は、反省材料として未来の予習に変化させる必用があります。

様々な生物は、長い時間をかけて、環境に順応するために、進化をしてきました。しかし、地球の温暖化など、人が生み出してしまったと考えられる環境変化に対して、人が順応できる進化は、追いつくことができません。

現在、遺伝子操作を用いた、トウモロコシや大豆が盛んに栽培されています。近い将来には、温暖化した環境でも、すくすくと育つ植物も出回るかもしれません。

しかし、品種改良でも、突然変異など、予測不能な変化が現れることもあります。そのような例は、多くあり、時間をかけた品種改良でも、良いことばかりではありません。それが、時間を必用とする品種改良を、遺伝子レベルで「ワープ」させたものが、遺伝子組み換え食品です。これから、とんでもないモンスターが生まれないとも限りません。できれば、そのようなことが起きないように祈るばかりです。

人を、暑さに強い人とするための、遺伝子レベルで組み換えをした人間の誕生(製造)は、あってはならないことです。人が、子孫を残すことは「本能」です。しかし、現在では、様々な生き方、個人の在り方を認めること、言葉を変えれば「人権」擁護の広がりが、社会の常識となりつつあります。

遺伝子を組み換えて、ノーベル賞級の頭脳を待つ子供を、大金と引き換えに生み出すこともSFの世界ではなく、現実的な視野に入っています。人が、他の動物に比べて、特別に秀でている能力は倫理能力です。動物や、植物は、突然変異が起きれば、廃棄するか、研究材料として、隔離した状態とすれば済むことです。しかし、人には人権があり、モンスターであっても、他の動植物のような扱いをするようなことは、あってはなりません。

倫理を拠り所として生きる動物は人だけです。

そこに、人の遺伝子操作を行い、出生させるような環境を作り出してはなら理由があります。

そうであれば、私達が出来ることは、環境を変えてゆくことです。

では、何ができるのでしょう。それを考え、表現できることが、小論文の獲得点数を変える要件となります。

例えば、回答例として見受けるのが、「化石燃料の使用を止めて、水素に変える」などを、要点とした内容です。しかし、現状使用されている水素ガスは、石油の生成過程で出来るものであり、原料は化石燃料です。

小論文は、経験的に作成するものが、高得点を得ています。

温暖化対策を、経験的に述べさせると、「エアコンのスイッチをこまめに切る」「車を使わずに電車を利用する」という答えが、多いようです。

経験的というのは、今まで学んだ勉強や知識、教養を小論文に活かすということです。

なぜ、温暖化を恐れるのかといえば、二酸化炭素の増加で温暖化が進めば、海水温の上昇をもたらし、メタンハイドレードが溶け出し、メタンガスの海水中への排出を加速する原因となります。メタンガスは、一般的な天然ガスと同じものですので、大気中に排出されれば、二酸化炭素の20倍もの温暖化効果をもたらします。そうならば、メタンガスを燃やしてしまえば、二酸化炭素に変化しますので、天然ガスの消費は、温暖化する地球にとって悪の中の善ともなります。

この内容は、未だレポートでしかありません。

現在、BESTで学んでいる、受講生二人はドイツでの生活経験を持つ生徒です。30年前のドイツの電気料金は、日本の電気料金より25%も安かったのですが、今では、日本の2倍となっています。

その原因は、ドイツでは、2022年迄に原発を廃止し、自然エネルギーなどへの転換を目指しているためです。

何かを変えてゆくためには、痛みが伴うのです。それらを、私達がどこまで許容できるのかが、これからの社会を創造するために大切なことです。

その痛みを、理解していただくような啓蒙活動も、温暖化防止への取り組みとして評価をされると思います。

政治と行政が、それらを積極的に支援してくれるようになるためには、若者が政治に関心を持つことから始めなくてはなりません。

ドイツでは、温暖化を防ぐための対策が、地方行政レベルから積極的に行われています。法律で定まるまでには、長い時間がかかります。

そうであれば、コストを抑えた自然エネルギーの生み出し方や利用方法を、文系、理系の垣根を超えて、容認できるコストの限界や、実現できる方法を学生同士で探ることも必用です。そのような、大学で行うべき取り組み迄を、具体的に表現することが、合格できる小論文の要素となります。

優れた大学への入試では、単眼ではない、複眼的な視点から、論点と取り組みを絞り込む能力が欠かせません。

参考:日本と韓国の電気料金/原発発電率)

日本 1KW              約27円/約15%(2018)

韓国 1KW              約12円/約66%(2017)