前回は、志望動機理由書の書き方、ロジックのヒントを記しました。あまり詳しいことを書くと受講中の生徒にも影響が及ぶ恐れがありますので、ヒント程度とさせていただいております。

論理、論拠は小論文を書く上で最も大切な部分です。とすれば、その大学で何を何故学ぶのか、の論拠を他者とは異なるアプローチで見つけ出すという方法もあります。

実際の合格成功例を述べてみます。

その生徒は、前年に他の塾で学び、GMARCHなどの優秀文系学部受験に失敗していました。

前年受験の一年前からは、小論文の個人指導も受けていたそうです。そのため、文章の書き方の基本はでききていましたが、自分が目指し行動したいことと受験大学学部との整合性には乏しい内容ばかりでした。

同様に、小論文のセオリーとしては良いのですが、一般的な高校生の学習、教養レベルでしかなく全く光るものがありません。

親御さんからは「自信を失った子供の自信を取り戻させたい。叶うならば、GMARCHより偏差値が高い大学に入学させたい。」との強い思いをお聞きしました。

授業を始めると、知識や経験に関する教養レベルは、何も考えずに高校生活を送ってきた普通の生徒でした。

例えば、TOEFLは何を確認する試験かと聞けば「英語力テスト」との答え。では、多くの大学でTOEFLを条件とするところが多いのは何故かと聞けば「英語力がわかるから」。

「うーん、本質の理解ができていないな。それでは、本質を突く小論文は書けないかもしれないな」との心配から導き出した指導方針としました。

TOEFLが大学受験で多く採用されるのには理由があります。TOEFLは、外国人がアメリカの高校や大学で学ぶための学習到達度レベルを英語で確認するためのテストです。TOEFLは、TOEICやIELTSとは異なり、惑星の配列など数学を除く学校の学習内容が多く出題されます。よって、TOEFL得点を必要事項とすれば、英語力だけでなく、学習レベルまで大学は把握可能となります。よって、ao入試や帰国子女受験では、TOEFLを課す大学が多いのです。

そのような、基本的情報を知れば、TOEFLは4セクション、TOEIC L&Wであれば、一般的には2セクションだけのテストで済みますので、大学がTOEICを出願書類に含んでいれば、割合と学びが容易なTOEICで高得点を獲得する道を考えるのも良いでしょう。更にIELTSであれば、人が採点をする範囲が大きいのでケアレスミスを見逃してくれる場合もあります、同時に点数の切り上げシステムがありますので、更に高得点取得が可能となるようです。

塾生の皆さんの平均を見ると、TOEIC,IELT,TOEFLの獲得した点数は、比較換算表で見るとTOEIC,IELTSのほうがTOEFL換算で10-15ポイント高くなっています。

さて、本題に戻ります。

受験指導を託された生徒の受験までの期間は、余すところ僅か半年でした。英語力は、ある程度のレベルに達していましたので、その他の受験対策を任されました。

先ず気づいたことは、世の中を大局的に見る目を持っていない。実は、受験指導を始める時期には、高校生である生徒の殆どは、そのような視点は持っていません。

要するにパターン通りの高校生活を送った普通の高校生でした。

では、どうしたのかですが、徹底的に話し合い、客観的な視点を交えた大学と学部選びを行いました。

次には、大学へのアプローチです。

自分が行きたい大学、学部が決まれば、指導担当教授からアドバイスを受けることが正しい道です。

ネットで教授の著書を検索し、購入出来る図書を探しました。学術書は避けて一般的な本を探しました。しかし、難解な学問を噛み砕いた内容の一般向けの本を書いていらっしゃる教授は割合と少ないようです。

では、どうするのか、自分が知りたいこと、自分がその教授のゼミ等で活躍が出来るかなどを直メール又は、それができない場合はゼミのHPからメールを送り直接のやり取りが出来るようにします。

幸いなことに某優秀難関偏差値最高レベルの私立大学の教授のメールアドレスを知ることができましたので、BESTが添削をしてメールのやり取りを始めました。

もちろん、その間は、週4回の志望動機理由書作成講座と教養論拠を含めた小論文講座受講や大学のオープンキャンパス訪問もしていただきました。私学の志望動機理由書の提出が完了した後は、小論文講座と共に面接対策に移り、アット言う間に受験一月前を迎えていました。

それまで、5-6回のやり取りを行っていた複数の私学の教授の方々から、その頃になると異口同音に、受験が近づいたので、メールについては中止をする旨のご連絡をいただきました。当然だと思います。

その時点では、既にそれらの大学を目指す合理性は証明できる状況となっています。

「大学入学後に会えるのを楽しみにしています」との嬉しいメッセージも複数いただきました。

いよいよ、受験日、最難関の大学の面接では、メールをやり取りしていた教授が面接官としておいでになったのです。

受験後に、小論文の内容の再現回答を書いていただいたところ、高得点を期待できる内容でした。

その後に届いた知らせは「合格しました」の嬉しい連絡でした。

その翌年には、弟さんの受験指導もさせていただき、お姉さんと同じ最難関大学に進学をされました。

大学受験を受講生と親御さんとご一緒に考え、経験を活かした非凡なアイデアの提供とアプローチの実施など、 出来る限りのお手伝いをするのもBESTの役割です。