バンコクでは、間もなくソンクランが始まります。BESTでは、ソンクラン休暇中にタイからの受講生徒へのソンクラン小論文集中講座を行います。

 ソンクランは、日本では水かけ祭りとして有名です。

 ソンクランは、お釈迦様の誕生日を祝うお祭りであるとともに、タイの新年を祝う行事です。日本では、甘茶をお釈迦様の像に注ぎますが、タイでは狂乱の水かけ騒動が起こります。 

 水かけ祭りはバンコクでは、4月13日―15日で、ソンクラン期間であってもその他の日の水かけは禁止されています。その3日間は、日本のマスコミなどの報道とは異なり、在タイ日本人の多くにとっては外出することを憂鬱に感じる3日間です。背中に氷水を注がれ、乾くと石膏のようになるパウダー入りの水を掛けられる日々は、やはり憂鬱です。しかし、それを楽しみにしている日本人がいることも確かです。

 バンコクでは、と記したのは、他の地域ではその日付が異なるからです。例えばバンコクの南130キロに位置するタイで最も有名な観光地の一つであるパタヤでは、バンコクよりも一週間遅れです。

 さて、2年前の東大帰国子女小論文過去問題から、どのような小論文を書けば、勝てる小論文となるのかを考えてみましょう。

問題「現代社会に求められる「教養」のあり方について、あなたの考えを述べなさい。」

 出題は、これだけです。短い出題文は、受験生の頭の中身をさらけ出させるための有効な手段となります。

 この出題への考え方で大事なのは、教養の定義付です。答えの定義と定義の論理展開を論拠に基づいて行います。結論は、そのまとめとなります。

 IB JAPANESEや一般的な小論文では、このような書き方はしません。この書き方はインターナショナルスクールの英語エッセーの標準的な書き方です。

 では、なぜこのような書き方をするべきなのでしょうか。600-1500字程度が一般的な帰国子女やao入試での小論文では、多くの事象を述べることは困難です。それよりも、序論で定義をし、求められている答えに向かって掘り下げて行くこと、本質を的確に表現することが受験突破の有効な手段となります。

 自分が住んで居る国や地域だけに限らず、海外から日本や世界を俯瞰できる教養の表現方法も重要です。

 BESTでは、このような教養に基づく小論文と論理展開ができるように指導をしています。結果として、他の塾では教えない論理と論拠の表現により優秀大学への合格を勝ち取っています。大きな塾ではできない、ハイレベルな答えと応用を教える塾がBESTです。

BESTの受講生は、BESTで習得した小論文の答えと定義を受験の際にどのように使えるかを瞬時に判断し、上手く表現に活かすことで受験を突破しています。

(注)以下の小論文例は、タイに住む生徒が書いた小論文と仮定しています。同時に、塾生が実際に論述できるレベルを想定しています。

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 現代社会に求められる教養の在り方について周辺諸国との協調に教養が如何に大事かを例にとって論述したい。

 教養は、相手への押し付けであってはならない。教養は、相手の立場にたっての理解がなければ対立を生む原因となることも自覚すべきである。

 現代社会に求められる教養の展開は、一国の価値観に縛られない見方をできる人であることが条件となる。

 私は、隣国である韓国との協調が失われている状況を心配している。その理由は、貿易や人の行き来、安全保障の面で隣国との関係は常に良い関係を保つことが必要だと考えているからだ。

 韓国の現政権は、韓国の理想を体現しようとしている政権である。そうでなければ結果として日本やアメリカとの信頼関係までも失おうとする政権運営をするとは考えられないからだ。目的は同じであっても、目的に向かってのプロセスが異なると考えればどうであろうか。

 文政権は、韓国に今まで起きた弊害を清算し、憂いを後の世に残さないとの政権運営の方針が垣間見られる。では、なぜ摩擦が起きるのであろうか。相手を批判する前に、私たちが理解できない理由を考えることも必要だ。

 理由の一つを、日本国民が大統領とは何であるのかを理解していないことが摩擦の原因となっていると仮定したい。

 文政権に於いて、70年以上前の徴用工問題までが、韓国の司法によって日本の企業がその責任を負うとされた。今までそれが起きなかった理由は、裁判所、裁判官が政権の方針や正義を常に忖度していたからである。日本、韓国どちらの国も三権分立が国の方針であり、文政権に於いても裁判所又は裁判官に「韓国に有利な判決を求める」働きかけがあったとは考えにくい。

 では、なぜなのか。それは、大統領の権限の大きさである。大統領制である韓国やアメリカでは、裁判官の任命権が大統領にある。自己の政権を運営するためには、自己の政権の理解者を裁判官に選定することは認められている。よって、政権寄りの判断が出ることは当然の結果である。

 日本には、そのような絶対権力者は存在しないため、大統領制への理解と権力の集中を理解することは難しい。同様に、韓国の人々は日本の首相の権限を理解することは難しいのかもしれない。私たちが、韓国との摩擦を考えるとき、大統領制とは何かを教養として持ち合わせなければ判断は出来ないと考えている。

 権力の集中の違いから、何かに向かってのプロセスが変わることを理解することは私たちに求められる教養である。

 私が暮らすタイでは、現在も実質的な軍政が続く状況となっている。タイの軍政は、日本への直接的な影響が少ないために日本では多く語られることはないようだ。しかし、実質的な軍政下での非民主的な政治運営は、査証取得などにも影響が出ており、政治に権力の集中をさせないことが大事である一例ともなっている。

 同時に、専制的な政治が続けば、政治への恐怖感を募ることとなり民主的な政治は更に後退する恐れもあるだろう。

 しかし、民主的と言いながらもポュリズムそのものが民主主義であるような政治は、日本の歴史から見ても危険だ。

 帰国子女は、日本に住む若者以上に比較文化としての民主主義の本質を経験的に導き出す姿勢が求められる。私たちが常識としている事柄が多くあるように、他の国家や民族にもそれぞれの常識があり、優劣は存在しないとの謙虚な態度も必要である。

 現代に求められる教養とは、セルフィッシュな教養ではなく、比較文化の中で答えを導き出すことができる教養である。そのためには、学校の学びだけでなく社会から学ぶ姿勢も必要だ。その比較文化を自己の教養とするためには、大学生活で留学生との交流やケアから、お互いの文化や考え方を吸収し理解を進める方法も有効な手段である。

 これらのことから、現代社会に必要な教養の在り方は、教養の押し付けを避け、教養を相互理解に役立てようとする姿勢である。

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BESTの指導により、受講生は、例で用いたような、経験的な小論文の作成が可能となります。

もちろん、タイだけでなく塾長が仕事で出向いたことがある50ケ国以上の国や地域で得た経験を活かした教養が身につくように、それぞれの国からの生徒に特化した授業を行っています。

BESTでは、教養に裏打ちされた志望動機理由書や面接及び小論文作成能力が身につきます。結果として優秀大学への合格を勝ち取れる受講生を多く輩出しています。