昨晩、驚くべきニュース速報が目に入ってきました。

 

「アメリカによるロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約について破棄通告を発表」という内容のテロップがテレビに映し出されました。

私は、核爆弾の「価格の安さ」から核拡散に大きな懸念を抱いています。

 

1990年代初めにソ連が崩壊し、ソ連の通貨ルーブルは紙くずと化し、ソ連はカオスに陥りました。

その頃に大量の核兵器が他国に流出したとされています。その価格は、一発当たり3000万円ー5000万円程度であったと噂が流れたことを記憶しています。

当時のソ連の混乱は酷いものでした。

少し話はそれますが、私の趣味はヨットです。友人もヨット関係の方々が多く、混乱の中のソ連にヨットで航海をした友人を横浜港に出迎えました。

友人がソ連に到着した際には、入国管理官から、友人が持っている物とピストルと交換してくれないかと持ちかけられたそうです。

その後は、軍の関係者が代わる代わる彼のヨットを訪れるようになり、友人が持参していたパイナップルやバナナ等の生鮮食料品は大人気、軍の施設でヨットを陸揚げして整備まで無料でしてくれた上に帰りの燃料も無料で提供してくれたそうです。その間にも機関銃を買わないかなど武器を持ってこられるのには閉口したという話を聞きました、

 

そのような時期が現在のロシアにはありました。その後、ソ連(ロシア)は対外債務の支払いが不能となり国としての破産状態になったのは僅か25年ほど前のことです。

技術者は、ソ連の崩壊で各国に散らばり、核爆弾や技術も元のソ連から分かれた国々だけでなく高い給料や地位と共に世界に広まってしまったと考えられています。

核兵器の開発製造は難しい技術が必要です。しかし核兵器を持つことは核兵器の小型化から出来ないことではありません。

また、技術者がいれば核兵器の運用は、そう難しいことではないようです。

 

現在も、ロシアの経済状況は良くはありません。2017年のGDPでは、日本が世界の約7%に対してロシアは約2%でしかありません。数字で見れば、ロシアのGDP世界シェアは1970年代の7分の1程度です。当然にロシアの得意な技術を利用した軍事物資輸出に力を入れるのは必然です。

 

そこで、懸念されるのが中古核兵器の他国への輸出です。私は、北朝鮮を始めとして貧しい国が、自国で1からの核開発が出来るとは考えていません。核技術を確立した国からの流出が主な原因だと考えています。

現在のロシアはプーチン政権のイメージを見れば「マッチョな強さ」です。中距離核ミサイル問題だけでなく、ロシアのための核兵器輸出や更なるミサイル等、核兵器が搭載できる兵器の輸出も現実味を帯びてきます。

 

アメリカのトランプ大統領は、最近になって北朝鮮の核保有を遠回しに認める発言をしています。アメリカファーストとしては、核がアメリカに届かなければ良いとする考え方なのでしょう。

 

核兵器は、現在の世界の軍事情勢から推察すれば「自殺攻撃兵器」です。核を使えば相手も核を用いるでしょう。それを防ぐための核兵器保有だと核保有国は口を揃えます。また自国を守るためには格安の兵器でもあります。だから貧しい国でも核の保有は可能なのです。

 

2月2日付の韓国三大新聞の一つである朝鮮日報では「韓国も核を持とう」というコラムを掲載しました。アメリカが北朝鮮の核保有を認めれば、韓国が核兵器をそう遠くない将来に保有することには必然性があります。

インドとパキスタンのように世界各国もそれを認めるか黙認することも歴史の流れを見れば当然だと考えられます。

 

先ずは、軍事大国同士がお互いの核兵器を制限し、中国等の他の核保有国にも広げてゆくことがアメリカとロシアの責任です。

 

自国の幸せは、今や他国の幸せと理解があってこそであることをアメリカが先ず率先してリーダーシップをとることが求められます。