2018年12月30日TPPが発効しました。

TPPは、これから年月をかけて色々なものの関税などが軽減又はゼロになってゆくことは皆さんのご存じのとおりです。

しかし、私たちの生活や文化レベルはTPPの発効や今後予想されるアメリカの参加などにより低下することが懸念されています。

先ず第一に著作権の保護です。日本では、著作権は、、作者の死後50年とされています。しかし現在TPPで一時的に凍結されている著作権が70年に延長をされると、青空文庫の半分くらいが読めなくなります。

また、医薬品についても、保護期間が延長され後発医薬品の開発販売に大きな影響が出ることは明白です。

この分野ではTPPの外にいるインドの一人勝ちも見えています。

私は、TPPも大事ですが足元をみればRCEPの優位性を認めたいと思います。TPPは、米国の思惑から参加が得られず、スタート当初からレームダック状態とも言われています。

しかし、そのために知的財産権保護などは現状維持がしばらく続きます。

青空文庫に収納されている小説等の多くは、次世代に残すべき優良な内容のものが多いことが特徴です。

その多くが無料で読めることは、それこそ国民共有の知的財産ではないでしょうか。

TPPは先進国が多く、知的財産などの保護はアジア諸国では受け入れがたい課題です。それどころか、RCEPではインドや中国も参加予定ですので当然に一日も早く特許権や、知的財産権を開放するように求めるでしょう。ある意味RCEPの中の超先進国である日本には、不利に見えます。しかし私はチャンスだと考えています。工業関連海外進出企業だけでなく、優れた農業分野の企業が海外に進出することが現在よりも容易となります。日本の企業の海外進出には特徴があります。海外では、日本人駐在員の数は抑制的で現地の方々の採用によって企業が成り立っていることです。これにより、発展途上国に、雇用、税収、技術の移転が進み、先進国の底上げに寄与しています。それだけでなく、白物家電に見られるようにあたかも日本製のように販売されている電気製品のほとんどが中国、タイ、マレーシア等のアジア諸国製造となっていることも広く知られている事実です。

私たちは、現在、その恩恵として安くて品質が良い準日本製のような製品を得られるようになりました。

今後は、農業分野企業又は農業者の海外進出による生産を高めることがRCEPで可能となります。それにより、非効率的な農業に甘んじているアジア諸国の農業者の生活向上にも寄与できるようになるでしょう。

日本国内での大規模農業化は戦後の農地解放による日本独特の土地所有権の問題から前進しにくい状況があります。

それを可能とし効率の良い農業を進めることは大地主が多い東南アジア地域だからこそ可能性が高くなります。当然に、小作状態にある東南アジア地域の農業者の経済の向上にも寄与します

以前のブログにも書きましたが、資本主義がたどり着く結果は富の平準化でであることが必要です。

日本企業の海外進出は、発展途上国に富をもたらし富の平準化に寄与します。それにより高品質で安いプロダクトを得ることが出来るのは少子化が進む先進国です。

国々により得意分野は異なります。先進国は将来のプロダクト開発を行い移転すべき分野の先進化を企図することです。

そのためには、優れた学生が地方で学び、地方の農業分野と経済の融合を進め地方発の海外進出農業者、企業とのコラボレーションを可能とする頭脳となることも必要です。

地方の国公立大学は、その地域では唯一の存在です。だからこそ、東京や関西の都市部の大学ではできないローカルからグローバルへの道が開かれるのかもしれません。

TPPに目を奪われず、アメリカにあまり振り回されずに日本とアジア地域を中心とした経済発展に寄与するRCEPに目を向けては如何でしょうか。

何しろ、RCEPに占める人口は世界の約半数。しかしGDPと貿易総額は世界の3割です。要するに伸びしろがあるのです。

そのような視点からTPPよりも大まかな協定であるRCEPは、アジア各国にも受け入れやすい協定なのです。

今日は元旦! 今年が良い年になりますよう、心より願っております。