12月7日、国立和歌山大学の合格発表がありました。国立和歌山大学の経済学部は大企業等への就職も堅調な学部だとの定評がある優秀な大学学部です。帰国子女受験生にとっては、早慶などの滑り止めとしての性格が強い大学であったため、昨年までは受験者が1-0人という状態がつづいており「関西圏の穴場の優秀大学」でした。しかし、今年は3人の帰国子女受験合格者が出たことから推測すると早慶への合格が叶わなかった生徒が如何に多かったかを象徴する現象だと考えています。実際に、関東関西圏の私立大学の合格者は2016年に比べて30%ー35%減少しており、2015年度時点の早稲田、上智レベル合格生徒がGMARCHレベルでないと合格できなくなっている現実も既に顕著です。特に和歌山大学は、大阪中心部から至近距離の国立大学でもあり今年度からは「穴場」の性格もなくなってきているようです。国立大学は、受験時の「一発勝負」と言われています。ほとんどの国立大学では、TOEFLなどの英語資格を評価することもありませんし、提出不要の大学も多いことが特徴です。ただし、怖いのは私大とは異なり、合格点に届かなければ明確に「不合格」であり、定員を満たそうという考え方はありません。面接も「口頭試問」であり、面接官からの質問を口頭で小論文のイントロ部分のように答えることが求められます。これからの受験は、大学入試改革に伴って論理力と表現力の勝負となります。今後の大学入試では、学校での勉強は基礎でしかありません。基礎から発展した「批判的思考」から生まれる「知識と教養を一瞬にして頭の中で組み立て押し出す力」が求められています。